“Social Skills Training”の略で、日本では「社会的スキル訓練」、「ソーシャルスキル・トレーニング」、あるいは頭文字を取って「エスエスティ」と呼ばれています。また、精神科領域では、「(社会)生活技能訓練」と呼ばれています。
SST は 1940 年代の行動療法にその原型を求めることができ、その後、認知の要素を取り込みながら発展してきました。複数の理論を背景としてさまざまな技法を含んでいるところは、認知行動療法と重なるところが大きいと考えられます。SST は効果が実証された体系的な方法で、日本でもその効果が認められ、 1994 年 4 月に精神科を標榜している保険医療機関において入院加療者を対象として「入院生活技能訓練療法」が診療報酬化されました。対人関係を中心とするソーシャルスキルのほか、服薬自己管理・症状自己管理などの疾病自己管理スキルを高める方法がスキルパッケージとして開発されています。
現在では、精神科領域だけでなく、教育領域、就労支援関連領域、司法矯正領域、職場のメンタルヘルス(産業領域)など、さまざまな領域で実践されています。また、家庭や職場への訪問など、地域生活者の現場での支援も行われています。
SST は希望志向であり、精神障害をもつ人たちをはじめ、支援を必要とする方の希望に基づいた支援方法です。自己対処能力を高め(エンパワメント)、一人ひとりのリカバリーを目指して、SST が広く活用されることが期待されています。
SST普及協会からのお知らせ
Information
- 2021年04月08日
事務局からのお知らせ - 会員専用ページ「会員専用メニュー」の「会員専用資料」に、2021年1月15日の「ホームページのお知らせ」で医師層対策委員会が公募した『事例』を公開しました。
- 2021年04月05日
事務局からのお知らせ - 3月21日に実施いたしました『SST普及協会企画 オンライン研修会オープニングセミナー』におきまして、多数のご参加をいただきありがとうございました。次回(7月10日実施)もたくさんのご参加をお待ち申し上げおります。
- 2021年04月02日
事務局からのお知らせ - 本日ホームページの定期メンテナンスのため、午後8時頃から翌朝までページが表示されない場合がございますので、何卒ご了承ください。なお、会員情報等の変更はこの時間以外でお願い致します。
- 2021年03月26日
事務局からのお知らせ - 会員専用ページで『ニューズレターアーカイブ』として、120号の内容を閲覧できるようになりました。
- 2021年03月04日
事務局からのお知らせ - 3月21日(日)開催の『SST普及協会企画 オンライン研修会オープニングセミナー』ですが、講師4名の当日の講演要旨を更新いたしました。視聴参加は250名限定ですので、お早めにお申し込みください。多数の皆さまがご視聴くださりますようお願い申し上げます。