第1節SSTニューズレター15巻3号をお届けします
 
                         編集委員  角谷 慶子
短かった夏も終わり、頬にあたる風に秋の気配が感じられる頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。SSTニューズレターをお届けします。
今回は去る3月に川室先生はじめたくさんのスタッフの方々のご尽力で開催されたSST経験交流ワークショップin上越での大野裕先生のご講演「認知療法と統合失調症」の特集です。今号では前半部分、次号で後半部分をお届けする予定です。周知のようにうつ病を対象に発展してきた認知療法を、やはり認知の歪みのみられる統合失調症に適用して、現実検討能力や問題解決能力をいかに高めていくかという興味深い内容です。統合失調症に対する認知療法については、今号でご案内させていただいております12月の学術集会で井上和臣先生にもお話いただく予定になっておりますので、さらに理解を深められるものと期待されます。また、来る2004年7月20日〜24日には世界行動療法認知療法会議が神戸にて開催されます。世界の行動療法および認知療法の大家によるワークショップもありますので、自分の視野を広げたい方は是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。
 連載の世話人だよりは、今回は慈圭病院の羽原俊明先生に中国・四国地区の報告をしていただいております。世話人は地域のSST普及のためそれぞれご尽力いただいておりますが、地域特性その他様々なご事情でご苦労も多いようです。岩田和彦先生のEvidence-Based SSTは今回で12回を迎えました。大学でのお忙しい業務の間をぬって、分りやすく、ためになる記事をいつも書いて下さっている岩田先生に心より感謝申し上げます。近刊情報では熊谷先生から原田誠一先生訳によるキングドンの「統合失調症の認知行動療法」についてご紹介いただきました。
また、事務局の安西先生からは、昨年横浜で開催された国際精神医学会で発表されたSSTのアンケート調査のご報告をいただいております。先生ご自身をはじめとする多くの方々のご尽力でSSTが現在のように発展・普及してきたということがよくわかります。このニューズレターがさらなる発展の一助となることを願っております。