昨年の第7回学術集会は、11月8・9日、約400名の参加のもと、北海道大学で開催されました。雪を避けるため例年より1ヶ月早めたのですが、2日目は大雪になってしまいました。これも南からのお客様への北海道らしい歓迎とご理解いただければ幸いです。
今回の学術集会開催にあたり、実行委員会における検討経過も加えてご報告し、次回以降への参考にしていただければと思います。
1.主催団体と集会の名称:学術集会はSST普及協会の重要な事業ですので、名称は「SST普及協会第7回学術集会札幌大会」となります。しかし、今回は当地の「北海道SSTネットワーク(HSN)」も共催に加わったことや、集会名をより簡潔にするためにプログラム等では「第7回SST学術集会札幌大会」としました。ご了承下さい。
2.会長講演と特別講演:テーマは実行委員会での議論に基づいて決めました。西園会長には「SST普及の土壌づくり」を、札幌医大・齋藤教授には「統合失調症への病名変更の意義」についてお話を伺いたいとの強い希望によるものす。このため、両先生には何かとご迷惑をおかけしましたが、精神医学・医療・リハビリテーションの今後に関わる課題について、シナプスによる神経回路の形成など生物学的研究から世界精神医学会横浜大会での話題に至るまで、広い視野からのご講演をいただきました。これらのお話はSSTを学ぶ意義をより深く理解するものとなると考えております。
3.シンポジウム:テーマ「SSTの広がり」も、山口での経験交流ワークショップを参考に,精神領域以外でのSSTの実情を知りたいとの要望に基づく企画です。
シンポジウムでは、横沢・相川・高橋・野中の各先生から、知的障害者福祉、教育、更生保護、職業リハビリテーションの領域で、SSTが生きる力を与える重要なツールとして用いられている現状について感慨深いお話を伺うことができました。
4.ライブ・スーパービジョン:第6回学術集会に引き続いて、参加者のスキルアップを図るものとして重視しました。実行委員会としては話題提供者とスーパーバイザー、参加者との間に齟齬が生じないよう、話題提出者がスーパーバイズを希望するスキルを具体的に確認し、抄録にも明記すること、スーパーバイザーの先生方と連絡を密にすることなど、事前の準備を重視しました。
4.一般演題と座長:今回は開催が1ヶ月早く、プログラム作成など時間的に余裕がないため、抄録での演題募集としました。お陰様で、演題数も20題と予想を上回り、かつテーマや内容もSST実践の広がりと深まりの反映しており、特色ある5つのセッションを設定することが出来ました。また、セッションには当方の実行委員も座長として加わり、普及協会のベテランの先生方に学んでいただくことにしました。
5.認定講師研修会:案内は遅れましたが、北海道・東北からの参加者を主な対象とし、HSNから財政的支援も得ながら、学術集会に引き続いて行う企画としました。
このように、今回は当地の実行委員会の考えを優先させた企画となりました。当日の会場運営など、種々ご批判もあろうかと思いますが、普及協会の加瀬学術集会担当運営委員、安西事務局長、池淵研修委員長をはじめ、皆様方のご支援・ご協力で無事終えることができました。心から御礼上げる次第です。